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追悼カバーヨ・ブランコ〜parkランニングディレクター山田洋のコラム〜

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    世界にベアフット・ランニングを広めるきっかけを作った名著「BornToRun〜走るために生まれた」の中で重要な人物として登場してくるカバーヨ・ブランコが先週、ニューメキシコのトレイルに出掛けたまま消息を絶ち、著者であるマクドゥーガルやスコット・ジュレクなど50人以上のランナーが捜索に参加したものの、帰らぬ姿で発見されました。
    http://www.reuters.com/arti...
    享年58歳。カバーヨの冥福をお祈り致します。

    かの本「BornToRun〜走るために生まれた」の素晴らしさの一つは登場人物が過去の人ではなく同時代に生きていることでもある。マクドゥーガルもスコット・ジュレクもベアフット・テッドもtwitterやfacebookでいつでもコンタクト取れ、ジェンは昨年、信越五岳で走りにやってきた。タラウマラの人々も今もなお変わらぬ生活を送り、アルヌルフォやシルビーノの姿もNHKのDVDに登場してくる。
    しかるにカバーヨも等しく、「BornToRun〜走るために生まれた」を読了した後に彼のHPに飛ぶと、その時の様子が沢山の写真とともに追体験できる。世界中の読者が「うおぉぉー!!!!!」と唸ったに違いない。
    たった一冊の本が巻き起こしたこうしたグルーブ感は、物語に深みと横展開を与え、僕らをなお魅了している大切な要素のひとつに思える。

    その中でもカバーヨの功績は大きい。
    カバーヨ・ブランコ=白い馬(白馬)と紹介された彼は謎めいていて、捉えどころのない変わり者のような登場の仕方をするわけだが、彼の存在なしでは、スコットとアルヌルフォのそっくりな走り方をした写真も存在せず、テッドもマルセロ・ルナと出会うことはなかった。
    そればかりか、「BornToRun〜走るために生まれた」の骨格をなす”世界最強の走る民族vsウルトラランナー”のレースも存在しないし、結果的に本も違う内容で出版されていたことだろう。
    僕らがこうして、本の世界を同時代で共有し、ベアフットランニングの仲間と出会い・交流を楽しめていられるのは、彼の功績によることが多いと言えるのではないだろうか。

    彼の死はとても残念で悲しい出来事であるけれど、彼の死を通じて、僕らは沢山の素晴らしい体験をしていることに改めて気がついた。一人のウルトラランナーとして彼が残したことを、日本の裏側のメキシコで起こっている小さな出来事でさえも僕らはリアルタイムで繋がっている。彼の死のニュースがそうであったように。

    R.I.P. Micah True

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